愛されたいのに、不安でたまらない― 愛着の傷と恋愛依存の深い関係 ―
フェイスタッチセラピーは、愛着の傷によって生まれる“自己肯定感の低さ”や“恋愛依存”といった不安型のパターンにアプローチする心理セラピーとして開発されました。
愛着の傷は、乳幼児期の情緒的なつながりの欠如から始まる
私たちの「愛着」は、生まれて間もない乳児期から幼児期にかけて、お母さん(または主な養育者)との情緒的な関係によって育まれます。
ところが、早期の離別、虐待、ネグレクト、無視などがあると、子どもは「情緒的な絆」を安心して結ぶことができません。
この状態を、私は「愛着の傷」と呼んでいます。
心にぽっかり空いた穴──「愛されている」感覚が育たなかった人へ
愛着の傷を抱えて育った人は、「愛されている」「受け入れられている」と感じる心の土台が不安定なまま成長してしまいます。
その結果、大人になってからも、どこか常に不安で、心にぽっかりと穴が空いているような感覚が続くのです。
大人になっても続く不安と、恋愛や夫婦関係の問題
恋愛や夫婦関係など、親密な関係になればなるほど、不安が増し、相手の反応に過敏になったり、自分を過剰に犠牲にしてしまったり――。
「わたし、愛されてるのかな?」
「見捨てられるんじゃないか…」
そんな不安に振り回されながらも、本当は誰よりも深く愛されたいと願っている人たちが、実はたくさんいます。
愛されたい。でも怖い。その矛盾を抱えて生きる人たちへ
愛されたいのに、愛されることがどこか怖い。
信じたいのに、信じることが不安。
そんな矛盾した感情の中で、心はずっと葛藤し続けています。
肌にふれることで、心にふれる
フェイスタッチセラピーは、そんな“愛されたいけど怖い”“信じたいけど不安”という矛盾する気持ちに寄り添いながら、言葉では届きにくい心の深い部分に、そっとふれていくセラピーです。
肌にふれることで、C触覚線維が活性化し、安心をもたらすホルモン「オキシトシン」が分泌されます。
自己肯定感の土台を静かに育てる、新しい非言語セラピー
この「安心感」こそが、傷ついた愛着を癒し、自己肯定感の土台を静かに育てていく鍵になるのです。