「ネガティブな感情」は、あなたの人生を導くコンパスです― 感じることを取り戻すということ ―
「いつも明るくしていなきゃ」
「ポジティブでいれば、きっと人生はうまくいく」
そんなふうに、笑顔で頑張っている人が、今の時代とても多いように感じます。
でも、ちょっと立ち止まってみてほしいんです。
あなたは今、本当の自分の感情を感じられていますか?
愚痴を言わないのが大人?
最近では、スピリチュアルや成功哲学、自己啓発の世界でよく聞かれる言葉があります。
- ネガティブなことを言うと現実化する
- 愚痴を言うのは波動が低い
- 引き寄せるためにはポジティブでいることが大切
もちろん、前向きな視点はとても大切です。
でも、その裏で「ネガティブな感情を感じてはいけない」と思って、
本当の気持ちにフタをしている人がたくさんいることも事実です。
■ 感情は“道しるべ”
ネガティブな感情は、ただの「やっかいなもの」ではありません。
- 怒りは、「私の境界線が侵されている」というサイン。
- 悲しみは、「手放したくない何か」があるという証。
- 不安は、「まだ準備ができていない」「本当は怖い」ことに気づかせてくれるメッセージ。
つまり、ネガティブな感情は、
自分にとって本当に大切なものを教えてくれるコンパスのようなものなんです。
■ フタをし続けると、感覚が麻痺する
ネガティブな感情を無視し続けていると、
少しずつ、自分が何を感じているのかがわからなくなっていきます。
そして、
「疲れてるはずなのに、頑張り続けてしまう」
「怒ってるのに、笑顔でやり過ごしてしまう」
「泣きたいのに、泣けない」
そんな状態が続くと、心と身体の感覚が乖離していき、
やがて自律神経の乱れや、心身の不調、鬱などにつながってしまうこともあります。
■ 感じることを取り戻すには
「感じること」は、言葉で納得するよりもずっと大切な“生きる力”です。
フェイスタッチセラピーでは、顔に優しく触れることで、
理屈ではなく“安心感”という感覚から、自分とのつながりを取り戻すことを大切にしています。
静かで、言葉のいらない時間の中で、
「本当はこう感じてたんだ…」という小さな気づきが生まれることがあります。
■ ネガティブな感情に気づくことは、ポジティブな人生の始まり
大切なのは、「ネガティブな感情=悪いもの」と思わないこと。
感じたくない感情の中にこそ、
あなたらしく生きるためのヒントがたくさん詰まっています。
まずは、「そんなふうに感じていたんだね」と、
自分の心にそっと声をかけてあげてください。
ネガティブな感情は、
あなたが人生でほんとうに選びたいことへと導いてくれるコンパスなのですから。